育ちやすい環境へ
日本風土になじみやすく、伝統技能も承継しやすく、事業価値の毀損が少ない「バトンタッチ」のために、後手後手M&Aに突入する前に先手先手の環境整備にチャレンジしましょう。
M&Aは「金融商品」として事業を売り買いする人たちの間で行われる取引であり、事業を承継していく地域の「文化」と考える多くの日本人、特に中小事業者が違和感を感じるのは当然です。また、様々なアツレキを生じやすいことから総じてコスト高となります。
本プログラムは、実際の会計データを用いた事業マネジメントの長期継続的なトレーニングを行っていきますので、現場の方でも会計リテラシーとリーダーシップを徐々に獲得して判断力を鍛えていくことが期待されます。
また、各取締役の意識を底上げすることにより幹部層の厚みを高めて経営者が交代し易くし、以て経営者の負担を軽減する体制を構築します。
今からでも遅くない「育てる仕組み」
会計は、決算や納税のためだけのものではなく、大切な事業を可視化する手段でもあり、事業の現状分析と改善、継続の要です。
そして、事業を安全に、安心して経営するために必要な経営管理や資金予測などの経営リテラシーを身に付けようとする場合に、「会計ソフト」は最も有効な事業承継ツールの一つとなります。
業務執行型の職制が強固な我が国ではなかなか理解しにくいことかもしれませんが、会社組織は元来民主的な合議制によりトップを支える仕組みを備えています。また、それは自動的に後継者を輩出する仕組みともなっています。
合議制ではメンバーの意見は常に尊重されていなければなりませんが、後継者が育ち難く後継者難に陥っている多くの組織の特徴は、他人の意見をリスペクト出来ない所謂ワンマン経営にあります。他人の意見を尊重しない組織の将来を担おうなどということを考える人はおよそおらず、そんな組織が後継者難を嘆くのは筋違いということになります。
取締役会が正常に機能しているかどうかを改めて評価し、本来あるべき機能を回復できるのかどうかを検証することから始めましょう。
後継者が不安なく事業承継を可能とするための財務会計リテラシーを身に付け、かつ、到達している段階を明らかにしなければなりません。
#会社を倒産・廃業に至らしめる財務会計リテラシーの不足を予防します。
#経営管理
会計ソフトを用いて経営状況と対策を考える力を養います。
#予算管理
予算の本来的な意義を理解し、有効な経営管理を実践します。
#資金管理
資金不足に陥るリスクを解消するために資金予測能力を向上します。
#新規事業
経営が持続可能となるための新規事業開発を支援します。
#メンタルヘルス
後継者のストレス緩和のためカウンセリングを行います。
仮に、社内から後継者を輩出する準備が整わない場合、同業者など身近な環境から招き入れるという方法もあります。
同じ事業に関心が高く、その事業を生涯続けて、さらに発展させてみたいと考えていたり、既に自ら事業を開始している方たちは最も後継者に適していると言えるでしょう。それは近年の企業買収の様にネットで稼ぎ出したマネーで本業とは無関係な事業をなりふり構わず買収することとは一線を画します。
外部からスカウトした新しい多様性を受け入れる柔軟性があれば社内との良い化学反応も起き、新しい風が吹き始めます。
受入れる準備が整ったら、すぐに自社の情報を積極的に発信して、社外へのアピールを開始しましょう。